不遇のお坊ちゃま、時田隼人(ときた・はやと)は自慢の新発明「バイオジェル」を抱え、大手メーカーを訪問するも門前払いを食らい続ける不器用者。
今日も「お約束の」の門前払いを食らって意気消沈し、いきつけのホテルの喫茶室で黄昏れていた。
すると偶然にも、学生時代の先輩である麗奈と再会する。
久しぶりの再会に話の弾む二人…どうやら麗奈は親に出資してもらって小さな下着デザイン会社を興したらしい。
美しく成長した麗奈に驚き、見惚れる隼人に満更でもなさそうな反応の麗奈。
隼人の境遇を聞いた麗奈は大いに同情し、彼の「売り込み」に協力するから会社を訪ねるように親切に勧めてくれる。
こうして麗奈の会社に就職する次第と相成った隼人だが、行ってみると麗奈の会社「ベル・ローズ」は都庁ばりの巨大社屋を持つ、大会社だった。
その規模に驚き腰を抜かす隼人を迎えるのは女性ばかりわずかに6人…そう、ベル・ローズはその巨大な器に合わない少数精鋭、女性ばかりのランジェリーメーカーだったのだ。
事情を聞くとどうやら急激に売上げを伸ばした結果、大口のスポンサーがついて会社の規模を一気に大きくしたものらしい。
巨大社屋をいっぱいにするほどの人員強化も着々と進行中で近く、200~300人近い新スタッフが入社してくるそうだ。
さて、何故かデザイン部門に廻された隼人を「麗奈が引き抜いてきた期待の大物」と勘違いした専務姉妹の暗躍によって社内の権力争いに巻き込まれた隼人は事情を知り、麗奈を助けて会社の建て直しに奔走することになる。
果たして隼人の努力は実り、空中分解寸前のベル・ローズを救えるのでしょうか?